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非常用備蓄食糧とは
非常食の必要性
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非常用備蓄食糧とは
非常用備蓄食糧としての条件というのは、食品そのものの品質はさることながら、保存の方法に至るまで、非常に欲ばった具備条件が求められています。これらの条件を満たしていないものについては、非常用備蓄食糧にはなり得ないという強い指摘もあります。
(表1)はあらゆる角度からの条件を図示したものです。

(表1)
表1

保存性
基本的条件の中で、最も重要視されるのが「保存性」の問題です。一般的に食品の保存性をいう場合、保存期間や、腐敗、変質に対する安定性のことをいいますが、非常用備蓄食糧については、単に保存期間の長さや、保存中の品質の安定性だけでなく、収納性、コンパクト性、荷崩れなどに対する耐久性、配給時の簡便性など、多面的な条件が必要とされています。

(表2)
条件項目 具体的内容
安定性 常温で保存が可能なこと
温度の変化や熱に強いこと
水分・湿気に変質しにくいこと
細菌に汚染されにくいこと
保存性 容器入なら長期保存が可能なこと
容器開封後も長期保存が可能なこと
使用性 保存用の容器がいらないこと
開封後もそのまま保存が可能なこと
外箱が収納に便利であること
輸送・持ち運びが容易であること
耐久性 圧力や刺激にも壊れにくいこと

簡便性
次に「簡便性」です。農林水産省が発表した「震災時における応急物資確保システム調査報告書」によれば、第一条件として“そのまま食べられること”が挙げられています。
(表3)は、その簡便性の具体例をまとめたものです。

(表3)
条件項目 具体的内容
調理不要 調理に水がいらないこと
調味料を使わないでよいこと
過熱調理する必要がないこと
容器不要 開封後も保存容器がいらないこと
使用後の容器が再利用可能なこと
用具不要 容器開封に用具がいらないこと
前処理に刃物がいらないこと
煮炊きする用具がいらないこと
調理に時間がかからないこと
知識不要 食べ方がすぐわかること
使用法の説明がついていること
食器不要 食べる時に食器がいらないこと
箸などを使う必要のないこと
 
経済性
災害に備えて食品を備蓄するのは、あくまでも保険的な効果を目的とするものです。そのために膨大な費用(コスト)をかけるのは決して合理的とはいえません。
そこで「経済性」ということについて、少し目を向けてみましょう。(表4)は、単に価格が安いというだけではなく、合理的経済性を多面的にみた場合の条件です。

(表4)
条件項目 具体的内容
価格 入手価格が手頃であること
グラム・栄養価単価が有利であること
ロス 変質などによるロスが少ないこと
保存期間が長く交換が少ないこと
設備 保存に場所をとらないこと
保存・管理が容易であること
保存に特殊設備がいらないこと
廃業 変質品の廃棄に問題がないこと
変質、廃棄品の再利用が可能なこと

企業力
基本的条件にもう一つ大切なことがあります。それは、災害時における企業側の供給能力です。とくに、自治体などの食糧調達力に影響するだけに重要視される要素です。

(表5)
条件項目 具体的内容
生産力 一定量の生産能力があること
一定量の在庫能力があること
大きな季節変動がないこと
対応力 品質管理に信頼がおけること
品質改良・開発能力が高いこと
震災時に緊急供給力があること

可食性
備蓄食糧が、「保存性」や「簡便性」を重視してきたのは、量とコストの制約を満たすためのやむを得ない選択である事は前表などで明らかです。しかし、いくら備蓄食糧といえども、いざという時に食べられないようでは話になりません。
今や、備蓄食糧は基本的な条件のほかに、付加価値条件が求められている時代でもあります。

(表6)
条件項目 具体的内容
食べ易さ 形状自体が食べやすいこと
噛みやすく食べやすいこと
飲み込むのに苦労しないこと
食後、喉がかわかないこと
対応性 年齢を問わず食べられること
乳幼児が食べられること
老人、病人にも食べられること
一般性 味や匂いにくせがないこと
続けて食べても飽きないこと
食欲がなくならないこと
イラスト

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